倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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なぜ根管形成が必要なのか

今回は根管治療において最も重要な事の一つである根管形成について書いていきたいと思います。
根管形成、根管拡大、根管の機械的清掃と色々呼び方はありますが、今回は根管形成という単語を使用して書いていきます。前回では細いファイルを使用して根尖までの通路を作ることについて触れましたが、今回はその続きになります。
 
なぜ、根管形成が必要かというと理由はいくつかあります。

一つ目の理由は細いファイルを通しただけでは根管内はキレイになりません。細いファイルで頑張って根管内を通していきますが、根管内の全ての箇所が細いファイルより細い訳ではなく、細い箇所もあれば太い箇所もあります。なので、理想的にはファイルで根管内の壁を全て触るよう器具操作していきますが、現実的には数十%ほどはファイルが触れられない箇所が存在します。ファイル操作による根管内の清掃のことを機械的清掃と言います。機械的清掃では掃除しきれない部分に対しては洗浄剤(消毒薬)を用いて化学的に清掃を行います。

二つ目の理由は細い根管の状態のままだと洗浄剤が根管内に行き渡らないで洗浄出来ない箇所が出てきてしまいます。その為にも根管を洗浄剤が環流しやすい形態や大きさにする必要があります。大きさは大きければ大きいほど洗浄剤は環流しやすく消毒しやすいのですが、根管を必要以上に大きくしてしまうと歯根の厚みが薄くなったり、歯根の根管以外の部分に穴が開いてしまったり(穿孔)、根尖の位置がズレてしまう(トランスポーテーション)など消毒をする以上の弊害が出てしまいます。現状ではそのバランスを取りつつ、歯の状態を考えつつ根管形成を行っております。

三つ目の理由は根管充填をスムーズに行う為です。根管は最終的に根管内を材料で充填してスペースを埋めていきます。その既存の材料を詰めていく為にもある程度規格化された形態や詰めていく為の大きさが必要となります。最終的には根管充填をどのようにするかで根管形成の目標は変わってくると考えております。
 
今回は根管形成の概念について書いていきました。次は具体的にどのような器具を用いて行っているか書いていこうと思います。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
2021年10月28日 13:09

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