倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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日本顕微鏡歯科学会学術大会に参加してきました

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2024年5月31日~6月2日にかけて開催された第20回日本顕微鏡歯科学会の学術大会に参加してきました。
今回は第20回の記念大会ということで海外で活躍されている著名な先生をお招きしての開催でした。
通常は講演を聴くこと自体貴重な先生方のお話しを同一の会場で短期間に受講できるという大変有意義な大会でした。

日本顕微鏡歯科学会はマイクロスコープを使用した歯科臨床の学会ですので、私の専門である歯内療法以外の講演もありました。
直接的には関係ないように思えることも、角度を変えれば歯内療法に応用できる可能性もあり、大変身になりました。

今回参加して得た知識を少しでも日常の臨床に落とし込めるよう、日々精進して参ります。
2024年06月06日 10:32

6月の休診日のお知らせ

6月18日(火)は研修会参加の為、休診となります。
お間違えのないよう、ご注意ください。
2024年06月01日 10:41

日本における根管治療をした歯の状態

根管治療は無菌的に配慮した環境で行うことを考慮すると成功率の高い治療であります。
であるにも関わらず、既に根管治療をした歯はレントゲン写真を撮ると根尖部に病変があることが多いのです。
東京医科歯科大学病院歯科を受診しレントゲン写真を撮影した患者さんの調査で、根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率はほぼ全ての歯種で50%を越えていたという結果が出ています。
この研究結果から日本における根管治療は成功率の高い治療法とは言い難いことが推察できます。

書き出しの一文で”無菌的に配慮した環境で治療を行うことを考慮すると”と書いた通り、根管治療を行う上で環境を整えて治療を進めることは何より重要と考えられます。
どんなに卓越した技術を持っていても、どんなに最先端な診療機器を有していても、治療を行う歯の周囲の環境が整っていないと無駄になってしまう恐れがあります。
根管治療の保険診療において、この無菌的に配慮した環境で治療をするという特定の項目は定められておらず、ざっくりと根管治療の処置に含まれています。
その為、根管治療は回数が増えれば増えるほど歯科医院にとってマイナスとなってしまいます。
歯科治療を行う上で治療ステップを段階的に分けることが治療を簡略化できる方法と考え、実際に一般歯科治療の保険診療はそのステップごとに診療点数が設定されています。
しかし、根管治療はかなりざっくりとしか点数が設定されていない為、細かなステップが疎かにされやすくなっています。

歯内療法専門医(根管治療専門医)は他の一般の歯科医師よりも根管治療の治療精度は高いかもしれません。根管治療に関する最新の機器をいくつも有しているかもしれません。
しかし、一番重要となるのは”何故根管治療が必要となっているのか”、”根管治療を進める上で環境準備は整っているか”と考えます。
その部分をしっかり整えて治療するからこそ、予知性を見据えて治療を行うことが出来るのです。

簡単な根管治療は一般の歯医者でいいと考えがちですが、簡単な根管治療はないと思います。
一本の歯根、その中に一本の根管であっても、抑える点を抑えないと根管治療は失敗してしまいます。
根管治療が必要な歯は歯内療法専門医(根管治療専門医)での治療をお勧め致します。

豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医(根管治療専門医)による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/
2024年03月11日 13:30

歯根破折の兆候とは

根管治療において最も致命的と言っても過言ではない事象が歯根破折です。
歯根破折とは歯根にひび割れもしくは完全に破断してしまっているものを指します。
歯肉より上に出ている歯冠部の破折は口の中から視認することが出来ますが、歯根破折は歯肉の下で起こっているので口の中からでは簡単に確認することは出来ません。
歯根破折が既に根管治療してある歯根に多く発生することは過去の研究から明らかになっています。

今回は既に根管治療してある歯で歯根破折を起こしている場合に挙げられる所見について研究した論文を紹介致します。
2023年に発表された研究で、様々な論文をピックアップしてまとめた論文となります。
対象となった歯は2877歯で、その内489本に歯根破折があり、2388本が歯根破折がなかった歯とされています。

歯根破折の存在と有意に関連付けられる臨床症状として、以下の4つの項目が挙げられました。

・瘻孔の存在
・局所的に深い歯周ポケット
・腫脹/排膿
・打診痛


他にも性別、歯種、ポストの有無、修復物の種類、過剰な根管充填などについても評価しましたが、歯根破折の存在と有意に関連していないと示しています。

歯根破折は程度にもよりますが、基本的には抜歯が適応となります。
しかし、歯根破折の所見が複数確認されても歯根破折は起きておらず、適切に根管治療することによって治癒に導くことが出来るケースもあります。
根管治療を受ける際には、歯内療法専門医(根管治療専門医)を受診し適切に診査・診断を受け、治療に進むことをお勧めいたします。


豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
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2024年02月09日 08:26

治療後の歯を長く持たせる為に

根管治療は成功率の高い治療法ですが、治療の結果を左右する因子が様々存在します。
そのポイントを押さえておかないと結果として歯の喪失に繋がってしまいます。
 

根管治療後の歯の長期予後を高めるために注意する点をいくつか挙げていきます。

  • 根管治療を適切に行う
  • 適切な修復形態を選択する
  • 口腔衛生管理を徹底する
  • 咬合状態を良好に保つ
  • 喫煙を控える
  • 全身疾患の管理を行う
今回はその中でも根管治療後の修復処置について書いていきます。

根管治療歯に最適な修復物を選択するには、相互に関連する多くの要素を考慮し最適な修復物を決定するには、以下のポイントを考慮する必要があります。

・根管系への微生物漏出の防止
・形態、咬合安定性、および隣接歯との適切な接触点の回復。
・機能の回復
・残存歯質の、さらなる(う蝕および非う蝕)硬組織の喪失と破折からの保護
・辺縁歯周組織の健康維持
・最適な審美性

全てを完璧に網羅することが理想ではありますが、何かを追い求めすぎて上記のポイントの調和が取れていない場合、歯の喪失を早めてしまう可能性があります。

日本においては再治療が多いことから、残存歯質の量が予後に与える影響についても知っておかなくてはなりません。
ある研究では残存歯質の量が30%未満の歯では30%以上ある歯に比べて1年予後において2倍以上歯の喪失に繋がる可能性があることが示されています。他の研究でも4年予後における抜歯の確率が約3倍高かったと示しています。
歯を長期的に維持させる為には残存歯質の量も十分に考慮しなくてはなりません。安易に再治療を繰り返していると残存歯質の量は減っていくので、ここでも如何に初回の治療の重要性が読み取れます。
逆に残存歯質の量が多いからと言って不適切な修復形態を選択してしまうと歯の破折を早く導いてしまう可能性もあります。
根管治療後の修復処置に関しても、修復物の種類だけでなく、その形態についても熟慮する必要があります。

根管治療をした歯を長く持たせる為には、いの一番に根管治療を適切に行うことは前提ではありますので、根管治療については歯内療法専門医(根管治療専門医)にお任せすることをお勧め致します。

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2024年02月08日 08:40

音波を用いた根管洗浄

根管治療における根管洗浄は、治療の成功において非常に重要な役割を果たします。ファイルなどを用いた機械的清掃だけでなく、薬液を使用した化学的清掃も同様に重要であり、根管洗浄剤の効果的な利用が求められます。

シリンジ洗浄法は最も一般的な根管洗浄法の一つですが、洗浄効率の低さが課題とされています。超音波機器の使用を加えることで洗浄効率を向上させる一方で、根管壁へのダメージが懸念されます。そこで、ポリアミド製の柔軟なEDDYチップの利用が提案され、根管洗浄の効率向上と同時に根管壁へのダメージを軽減できるとされています。
 

2023年に発表された論文の結果からは、両者が根管内の削片、スメア層、細菌の除去において効果的であることが示されました。特に、EDDYは超音波機器よりも清掃にかかる時間が短いことが示され、効率的な治療を促進する可能性があります。

しかし、根管治療の成功には様々な要素が影響を与えるため、両者の使用の有無による直接的な治療成功率の差はあまり見られないとされています。それでも、細かい工程の改善や新しい技術の導入が積み重なることで、治療全体の成功率が向上する可能性があります。


最終的に、根管治療は歯内療法専門医(根管治療専門医)に依頼することが望ましいです。専門医は歯内療法に関する専門的な知識と経験を持ち、最新の治療法や技術を適切に適用することができます。患者さんは適切な専門医に相談し、適切な治療を受けることが歯を長く持たせるを可能にします。

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2024年02月02日 08:51

根管治療とインプラント治療

<虫歯が根管まで進行した場合の治療法の選択>

虫歯が根管まで進行して周囲組織に炎症が生じた場合、歯を抜いてインプラントを埋入するか、根管治療を受けて歯を残すか、どちらの治療を選択するかは、患者の希望や状況によって判断する必要があります。


根管治療のメリット

  • 自分の歯を残すことができる
  • インプラント治療よりも費用が抑えられる
  • 治療の侵襲性がインプラント治療より低い
     

インプラント治療のメリット

  • 根管治療よりも治療回数が少ない
  • 再根管治療の必要がない

費用対効果の比較

イギリスの研究によると、根管治療の初期費用はインプラント治療よりも安価ですが、長期的には根管治療の方が費用対効果が高いとの結果が出ています。

具体的には、根管治療の初期費用は平均で2,000ポンド(約28万円)、インプラント治療の初期費用は平均で7,000ポンド(約98万円)でした。しかし、根管治療の成功率は90%以上、インプラント治療の成功率は95%程度でした。また、根管治療をした歯はインプラント治療をした歯よりも歯を喪失するリスクが低いことがわかりました。

これらの結果から、虫歯が根管まで進行した場合の治療として、根管治療は費用対効果の高い選択肢であることが示唆されます。


根管治療にも初回の根管治療と再根管治療(根管治療後の再治療)とに分類されます。

再根管治療のリスク

根管治療の成功率は高いですが、完全に感染を根絶できない場合や、治療後のケアが不十分な場合などは、再根管治療が必要になることがあります。

再根管治療の成功率は初回の根管治療よりも低く、また、再根管治療を繰り返すと、歯の根っこが弱くなり、折れてしまうリスクが高まります。

そのため、初回の根管治療は、できるだけ高い技術と経験を持つ歯内療法専門医に依頼することをおすすめします。


まとめ

虫歯が根管まで進行した場合、治療選択は患者の希望や状況に依存します。

しかし、費用対効果やリスクを考慮すると、根管治療が優れた選択肢とされます。

初回治療は高い技術を持つ歯内療法専門医に依頼することが推奨されます

豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
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2024年02月01日 08:50

世界的に見た歯内療法の実践、テクノロジーの導入

興味深い論文を見つけたので、紹介したいと思います。
オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、イタリア、カナダ、アメリカの歯内療法学会会員に対するWeb調査に関する研究です。
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)、NiTiロータリーファイル、電気的根管長測定器、コーンビームCT(CBCT)、ケイ酸カルシウムベースの材料、ラバーダム防湿などを使用しているかどうかのアンケート調査です。
マイクロスコープを使用しているとした回答者は91.3%、NiTiロータリーファイルは97.6%、電気的根管長測定器は93.0%、コーンビームCTは91.2%、ケイ酸カルシウムベースの材料は93.7%、ラバーダム防湿は99.1%でした。
どれも歯内療法専門医(根管治療専門医)にとって欠かすことの出来ない器具や材料ですので、使用していると回答している割合はどれも9割を超えています。
特にラバーダム防湿に関しては99%が使用していると回答している事を考えると、根管治療を含む歯内療法を扱う専門医にとって如何になくてはならないものだという事が分かります。
この研究は各国の歯内療法専門医に対してアンケート調査しているので使用率が99%を超えていますが、一般の歯科医師も含めると違った結果となる事が予想されます。
この調査には含まれていない日本も同様の事が言えると思います。
 
歯内療法の分野は近年、様々な器具や材料、術式が紹介され続け活性化していますが、感染制御された環境で行うといった大前提は世界的に見ても統一されています。
 
根管治療は一般歯科医療の中でも日常的に遭遇することが多い分野ですが、だからこそ専門医による治療が必要であると考えられます。
根管治療を含む歯内療法治療は専門医を受診することをお勧め致します。
 
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2023年10月13日 13:10

外科的根管治療を受けた歯の生存率 ~スウェーデンにおける研究~

今回は外科的根管治療を受けた歯の生存率についての研究を紹介したいと思います。
外科的根管治療は通法の根管治療で治癒しない場合や、根尖周囲に問題がある場合、根尖へのアプローチが困難な場合、患者さんの希望など様々な理由により選択されます。
 
今回紹介する研究はスウェーデンの社会保険庁のデータベースを検索して一年間にスウェーデンで行われた外科的根管治療全ての歯を同定したと記載されています。
そこから最長12年間データベースを追跡して外科的根管治療が行われた歯の生存率を調査しています。
この論文における生存率とは口の中に残存している事を指していますので、口の中に残っているか、抜歯されたかの2択です。
今回対象となった歯は5622本でその内55%が女性でした。また、外科的根管治療が行われた際の平均年齢は60.5歳でした。
結果として、5622本の歯のうち、1915本(34.1%)が抜歯されたと報告されています。
観察機関中に5622人中776人(13.8%)が死亡したそうです。
この研究の欠点として、データベースの結果のみ調査をしていることから、臨床データやレントゲン画像を調査出来ない点です。
外科的根管治療が行われた歯の術前がどのような状態であったのか、抜歯に至った理由等は不明のままです。
また、スウェーデンのシステムの事までは分かりませんが、一般臨床歯科医師と歯内療法専門医が混在しているデータであると推察できます。
また、外科的根管治療を受けている平均年齢があまりにも高い(60.5歳)のも気になる点です。
筆者は、その理由としてスウェーデン国民の口腔健康状態が比較的良好であると考えているため、根管治療ひいては外科的根管治療が後年になってから行われた為であろうと述べています。
したがって、若年層を追跡調査した研究を行った場合との比較研究の解釈には注意が必要と述べています。
加えて、13.8%の人が歯を残したまま死亡していることから、外科的根管治療によって、晩年に必要となったかもしれない補綴物の交換やインプラント治療といった高価な治療を回避できたと述べています。
今回の研究における外科的根管治療後10数年の歯の生存率は約75%でした。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
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2023年09月28日 13:40

歯髄保存の材料による成功率の違い

今回は歯髄保存治療を行う上で避けては通れない材料による成功率の違いについて書いていきたいと思います。
歯髄保存治療を行う上で、何の材料を選択するのかは重要な要素の一つではありますが、それが全てではありません。
一般の歯科医師の中には歯髄保存治療を材料の違いが大きく関係しているという考え方を持った方も散見されます。
選択する材料の他にも考えるべき要素は多々あります。
例えば、歯根の状態、歯髄露出の原因、患者の年齢、歯髄の状態、修復材料の種類など様々です。
ここまでが大前提として、次に選択する材料について考えるのです。
 
今回は材料の違いで様々な論文を評価してレビューを書いている研究を紹介したいと思います。
最初の検索で1072件の研究がリストアップされ、その中から基準を満たした論文を抽出していきます。
最終的に16件の研究が今回のレビューに含まれました。
比較した材料は、ProRoot MTA、水酸化カルシウム、CEM、バイオデンティンの四種類です。
ProRoot MTAと水酸化カルシウムを比較した1年後の成功率の違いは、ProRoot MTA約89%、水酸化カルシウム約76%でした。
ProRoot MTAとCEMを比較した場合、ProRoot MTA約92%、CEM約89%。
ProRoot MTAとバイオデンティンを比較した場合、ProRoot MTA約91%、バイオデンティン約91%でした。
歯髄切断術に上記の材料を選択した場合の12カ月の成功率は上記に記した通りです。
可逆性または不可逆性の歯髄炎を患っている永久歯の治療における材料の選択をする上で今回の研究で有効であることが実証されました。
しかし、レビューを行っている論文間のバイアスなどを考慮すると全ての情報を鵜呑みにするのは慎重になった方がよいと筆者は述べています。
 
先にも述べた通り、選択する材料の違いを考えることは重要ですが、それが全てではありません。
歯髄保存治療は簡単に言うと虫歯治療です。
どこの歯科医院でも日常的に行われている治療ですが、考慮することは意外と多いのです。
歯の神経に近いような大きな虫歯の場合はもちろんのこと、削ってみるとレントゲン写真で考えていたより深い虫歯だったなんてことも珍しくありません。
そのような場合を考えると、最初の時点で歯内療法専門医による診査、診断、治療をお勧め致します。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による歯髄保存治療、根管治療を行っております。
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2023年08月21日 13:32

倉本歯科医院

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