根管治療とインプラント治療
<虫歯が根管まで進行した場合の治療法の選択>
虫歯が根管まで進行して周囲組織に炎症が生じた場合、歯を抜いてインプラントを埋入するか、根管治療を受けて歯を残すか、どちらの治療を選択するかは、患者の希望や状況によって判断する必要があります。
根管治療のメリット
- 自分の歯を残すことができる
- インプラント治療よりも費用が抑えられる
- 治療の侵襲性がインプラント治療より低い
インプラント治療のメリット
- 根管治療よりも治療回数が少ない
- 再根管治療の必要がない
費用対効果の比較
イギリスの研究によると、根管治療の初期費用はインプラント治療よりも安価ですが、長期的には根管治療の方が費用対効果が高いとの結果が出ています。
具体的には、根管治療の初期費用は平均で2,000ポンド(約28万円)、インプラント治療の初期費用は平均で7,000ポンド(約98万円)でした。しかし、根管治療の成功率は90%以上、インプラント治療の成功率は95%程度でした。また、根管治療をした歯はインプラント治療をした歯よりも歯を喪失するリスクが低いことがわかりました。
これらの結果から、虫歯が根管まで進行した場合の治療として、根管治療は費用対効果の高い選択肢であることが示唆されます。
根管治療にも初回の根管治療と再根管治療(根管治療後の再治療)とに分類されます。
再根管治療のリスク
根管治療の成功率は高いですが、完全に感染を根絶できない場合や、治療後のケアが不十分な場合などは、再根管治療が必要になることがあります。
再根管治療の成功率は初回の根管治療よりも低く、また、再根管治療を繰り返すと、歯の根っこが弱くなり、折れてしまうリスクが高まります。
そのため、初回の根管治療は、できるだけ高い技術と経験を持つ歯内療法専門医に依頼することをおすすめします。
まとめ
虫歯が根管まで進行した場合、治療選択は患者の希望や状況に依存します。
しかし、費用対効果やリスクを考慮すると、根管治療が優れた選択肢とされます。
初回治療は高い技術を持つ歯内療法専門医に依頼することが推奨されます
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
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