倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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根管充填について

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今回は根管充填について書いていきたいと思います。
 
根管充填とは清掃した後の根管を詰めることを言います。最終的なお薬を詰めますと説明を受ける場合もあるかと思いますが、厳密に言うと詰めるのは薬ではなく充填剤となります。
 
根管充填の目的は根管形成によって形成された根管内のスペースを緊密に封鎖することによって二次感染を防ぐことです。詰める材料は”ガッタパーチャ”と呼ばれる規格化された形態の樹脂の材料です。しかし、それだけでは複雑な根管形態を緊密に充填することは難しいので、”シーラー”と呼ばれる補助剤のようなものを合わせて使用します。このシーラーに薬効成分がある場合もありますが、あくまで補助的な意味合いとなります。
 
根管の状態によってはガッタパーチャを使用した根管充填では網羅できないケースも存在します。代表的なケースは根尖の大きさ(根尖孔のサイズ)が大きい場合です。我々が目指す根尖孔のサイズは約0.35mm程度となります。しかし、再治療を何回もしていたり、元から根尖孔のサイズが大きい場合があり、そのような場合はガッタパーチャによる根管充填では根尖の封鎖性が確保できないという報告もあります。根管充填できない訳ではないのですが、予後に影響を及ぼす一つの要因となり得ます。根尖孔のサイズが大きいケースに我々が選択する根管充填材の一つがMTA(Mineral trioxide aggrregate)と呼ばれる特殊なセメント材料です。MTAについての詳しい説明は今後していきたいと思います。
MTAは規格化された形態の材料ではないので、封鎖性を確保するために根尖のサイズや形態に影響は受けません。
 
一言に根管充填と言っても様々な材料があり、それをどのようなケースで使い分けるかが重要となります。根管充填は根管治療の一つの区切りとなるので、予後に直結すると言っても過言ではありません。充填する材料の特性を理解し、使い分けするケースを見極める必要があります。
今回は根管充填の目的、充填材の種類について書いていきました。次回は根管充填の方法について書いていこうと思います。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
 
2021年11月12日 10:46

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