倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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歯の痛みと関連痛について

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今回は歯内療法の領域では付いて回る痛み”について書いていきたいと思います。
 
歯科を受診しようと思うきっかけは痛みなどの症状が出て思い立つことが多いと思いますが、私たちはまずその痛みの原因について診査を行います。
問診・視診・触診・レントゲン診査等を行い、原因となる異常所見があるかどうか調べます。
そこで明らかな原因が特定できたら、その部分に対する治療を開始していきます。
しかし、診査を一通り行っても原因が特定できない場合もあります。そのような時に闇雲に治療介入をしてしまうと痛みが取れず、不必要に歯を侵襲することとなります。
 
痛みの分類分けを教科書的に行うと、
①侵害受容性疼痛
②神経障害性疼痛
③心因性疼痛
のように分けられます。
 
この中でも①の侵害受容性疼痛が歯科に占める割合は最も多く、簡単に言うと炎症や刺激による痛みです。
 
また、歯科の痛みは
①歯の痛み
②その他の口腔顔面痛(orofacial pain)
とに分けられます。
 
それぞれの痛みの由来によって
①歯原性疼痛(歯科的原因による痛み)
②非歯原性疼痛(歯や歯の周囲の痛みの原因が特定できない痛み)
のように分けられます。
 
②の非歯原性疼痛は、歯科以外の全身疾患や頭部疾患が原因で歯に痛みを生じる“関連痛”もあります
 
例を挙げると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患・消化器疾患・甲状腺疾患・片頭痛や群発頭痛などの神経血管疾患・帯状疱疹などのウイルス感染症・糖尿病などの内分泌疾患・癌などの悪性腫瘍・上顎洞炎・筋・筋膜性疼痛症候群・顎関節症・三叉神経痛などがあります。
このように全身の疾患と歯の痛みと誤解するような関連痛がリンクする場合もあるので、最初の問診の際に現在治療中の全身疾患の有無を確認する必要があります。
 
また、このような関連痛は歯科の治療では改善することはなく、現在生じている痛みについてその可能性を示唆できる知識を有していることが大事となります。
最初に述べたように闇雲に歯科治療を介入してしまうと神経を取ったり、歯を抜いても痛みが取れないなんてことも起きかねません。
いくつもの可能性を考慮して診察、治療を行っていくことが原因不明な痛みに対する対処法となります。
 
歯科治療によって改善が見込めない痛みについてはペインクリニックなどの専門医、歯科以外の疾患による痛みが予想される際は医科の専門医と連携をして診察にあたることもあります。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。

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2021年11月29日 16:14

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