倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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細菌の感染経路について

今回は細菌の感染経路について書いていきたいと思います。
 
エナメル質などの硬い組織によって護られている象牙質や歯髄、根管がなぜ細菌による感染を起こしてしまうのか。
虫歯によってエナメル質が破壊され象牙質に侵入し、細菌刺激によって歯髄が感染し、歯髄が失活し(神経が死んでしまう)細菌の侵入をより深部まで許してしまう。
歯をぶつけたり、日々の嚙み合わせによってエナメル質に亀裂が生じ、細菌などの侵入を許してしまう。
食事などによる咬耗や歯ブラシなどによる摩耗によってエナメル質が削られ、象牙質が口の中に露出することによって細菌などの侵入を許してしまう。
などが挙げられます。
これらは歯冠側からの感染と呼ばれています。
要は歯の上からの感染です。
 
もちろん経路はこれだけではありません。
上から感染するということは下からも感染するのです。
これを根尖部、根側部、分岐部方向からの感染と言います。
歯冠側はエナメル質によって通常は保護されていますが、歯根部分にはエナメル質はなくセメント質や歯根膜といった組織はありますが、歯根部の象牙質から容易に感染が進行してしまいます。
歯周病の進行によって歯周ポケットが深くなり、それに伴い歯根部が露出することによって根管側枝や根尖分岐、根尖孔などの開口部から歯髄へ上行性(逆行性)に感染してしまうことが原因としては多いです。
 
次は、下からの感染と似ていますが、隣在歯からの感染もあります。
根の周りの病変が拡大し、隣の歯の根尖に到達すると、周囲の環境や組織の破壊により歯髄が失活してしまい、上行性感染を引き起こしてしまいます。
 
他は、顎骨内の腫瘍や嚢胞、親知らずなどの埋伏歯などが原因で感染が引き起こされるケースもあります。
 
今回は歯根部への感染経路について書いていきました。
これによってエナメル質がいかに大事な存在であり、また、根尖病変を放置すると周囲の歯の歯根へ悪影響を及ぼしたり、歯周病を放置することで根管内にまで感染が及んでしまうことがイメージ出来たと思います。
 
歯周病などと根尖病変が併発している場合は根管治療のみ、歯周病治療のみをやっても治癒することはありません。
どちらも適切に、適切な順番で治療することが重要となります。
当院では歯内療法専門医による根管治療に加え、歯周病治療が必要な場合には院長の方で対応する場合と、歯周病専門医にご依頼し対応する場合があります。
ご自身では分からないことがあるかと思いますので、そのような場合は治療を開始する前にしっかりと説明し、理解・納得された上で治療を進めてまいります。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。

https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2021年12月07日 13:30

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