根管治療の成功率 ~影響を与える要因とは~
今回はそれを簡単に紹介していきたいと思います。
根管治療の術前、術中、術後の状態や要因によって分けることができるため、今回はそのように分けていきます。
①術前の要因
・歯の神経の状態
生きている神経>感染し死んでいる神経
・レントゲン上での根の先の黒い影(根尖透過像)
根尖透過像なし>根尖透過像あり
・根尖透過像のサイズ
5mm以下>5mm以上
・初回治療か、再治療か
初回治療>再治療
②術中の要因
・根管充填の質
根の先から2mm以内で根管充填されている>根尖をオーバーした根管充填、2mm以上根の先から離れて根管充填されている
③術後の要因
・被せ物
・歯の残りを全て覆うクラウン>その他の被せ物、詰め物
・適合が良い被せ物>適合が良くない被せ物
これらの因子が根管治療の成功率に影響を及ぼすことが報告されています。
根管治療の成功率を上げるのに適した歯の状態は、”感染のない歯で、根の先に黒い影がなく、初回の治療である”ということが分かります。
痛みや腫れが出てしまっている場合は既に感染が生じている可能性が高くなります。
歯や歯肉が痛くなったら歯科医院に受診するのではなく、定期的なメインテナンスを受けることによって問題が大きくなり予後に悪影響を与える前に治療介入をした方が良いことが分かります。
もし、ご自身での判断が不安な場合は当院にて歯内療法専門医が診査・診断し、治療介入が必要な状態か否かを判断致しますので、ご相談ください。
治療介入が必要ない状態であれば治療を進めることは致しませんので、ご安心ください。
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、まずはご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2021年12月17日 13:40