倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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根管治療後の被せ物  ~被せ物をしないと予後に差がある!?~

今回の記事が今年最後の投稿となります。
2021年10月からホームページを開設してから、歯内療法専門医として根管治療や歯髄保存治療についての意見や、学術的な内容を患者さんにお伝えする目的で書いてきました。
まだまだ、細かい所やお伝えしたい内容はたくさんありますので、来年2022年も引き続き継続して書いていこうと思っております。
これらの記事が患者さんの目に止まり、少しでも根管治療や歯髄保存治療について理解が深まれば幸いです。
 
今回は根管治療後の被せ物の必要性について書いていきます。

根管治療を行った歯のほとんどは被せ物(補綴治療)が必要となります。
しかし、犬歯までの前歯3本に関しては残存歯質の量によっては根管へアクセスした穴のみ最終的な充填材料で塞ぐ事も多々あります。
実際、犬歯までの前歯3本に関しては、被せ物のあり・なしでは予後に差はないとの報告もあります。
その状況に応じて適切に判断していきますので、ご安心ください。
 
しかし、臼歯部と言われる奥歯に関しては話が変わってきます。
上の報告と同じ論文にはなりますが、小臼歯と大臼歯部では被せ物をした群はしなかった群と比べて予後が良かったとの報告があります。
これも根管治療をする原因となった虫歯の大きさや、既に被せ物が入っていることが多い再治療の場合か、などによって被せ物の必要性は変わってきます。
 
一見すると残っている歯の量が十分に見えても中をくり抜いて根管治療しているので、歯の残っている部分の耐久性が著しく低下していることがあります。
歯と材料との隙間や、将来的に残っている部分の歯が欠けてきてしまうと再感染の危険性があります。
そうなると、せっかく精密な根管治療をしても、その時の治療が全て無駄になってしまいます。
 
歯を削る量が多くなる被せ物の治療は抵抗がある方が多いかと思いますが、無駄に被せ物を勧めている訳ではなく、ちゃんと理由があることは知っておいていただけると幸いです。
もちろん、残っている歯の量や咬む力のかかり方を考慮して、被せ物の治療が不要な際はそのように説明いたします。
疑問に思ったことはその場で聞いていただければ、答えられる範囲ではお答え致しますので遠慮せず質問してください。
 
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html

 
2021年12月28日 16:47

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