倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

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神経を取った歯根の先には膿が溜まっている!?

今回は私の大学院の母校でもある東京医科歯科大学で2011年に発表されたデータを基に記事を書いていきたいと思います。
 
適切に神経を取り、適切に被せ物の治療をするとその成功率は80-90%程度と報告があります。
しかし、そのデータは海外の歯内療法専門医のデータなのです。
したがって、日本における一般の歯科医師が行った根管治療の成功率はそれよりも下がることが予想されます。
 
既に根管治療がされている歯を無作為に抽出してレントゲン写真を観察すると、上の前歯・上の奥歯(大臼歯)・下の奥歯(大臼歯)に関しては根の先に黒い影を認めた割合は7割近くあり、一番少ない下の前歯に関しても4割強だったと報告があります。
このデータを単純に解釈すると日本で既に根管治療をされている歯の4~7割は根の先に病変を認めているということです。
もちろん、治癒の形態として根の先に黒い影を有したままの状態になることもありますが、それでも根の先の病変の割合は高いと言わざるを得ません。
また、現在では材料の進歩や術者の技術の向上もあり、このデータが現在の歯科医師の力量だとは思いませんが、根管治療に関してはその治療の重要性があまり評価されない時代もありました。
理想的に言うと、根の先に病変がある歯の全てが治療を必要としている状況にはありますが、その全てを手あたり次第に治療介入してくのも現実的ではありません。
症状が出てきたら、周囲の組織に悪影響が出ることが予想されるときなど適切な時に治療介入していく他ありません。
 
一度、歯の神経を取ると現在の医療の水準ではそれは元には戻りません。
安易に神経を取らずに、神経を温存できる状態であれば極力神経は取らずに、そしてどうしても神経を取らざるを得ない状況であれば専門医に適切に治療をしてもらうことが重要となります。
 
根管治療や歯髄保存治療を行う場合は、歯内療法専門医に治療を受けるという選択肢を知っていただくことが私の目標です。
そうすることで、日本国民の口腔内の状態が今よりも良くなれば幸いです。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html

 
2022年01月26日 13:00

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