倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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複雑な根管形態  ~アジア人に多い根管形態とは~

今回は複雑な根管形態について書いていきたいと思います。
 
日本では”樋状根“と呼ばれていますが、世界的にはC-shaped canal(C字状根管)と呼ばれています。
日本語より英語の表記の方が形態的には的を得ていて、読んで字のごとく上から歯を輪切りにして観察するとC字状に見えることから、この名前が名づけられています。
1979年に論文でこの用語で紹介されたのが初めてとされています。
普通のレントゲン写真のみでは歯根形態や根管形態の診断は難しく、しばしば見逃されがちな根管形態です。
 
欧米での発現率は少ない代わりに、アジアの中でも極東の地域の人種に多く見られます。特に多く発現するのが下の奥歯です。親知らずの一つ手前の前から7番目の下顎第二大臼歯と呼ばれる歯種です。とある報告では下顎第二大臼歯における発現率は30~40%と報告されています。
C字状の歯根形態に沿って根管が走行しているので、通法の根管治療のみでは根管の清掃は不十分になってしまいます。
根管と根管を繋ぐ溝などが他の歯と比べて複雑に根管同士を繋いでいる関係で、その場では症状が改善されても長い年月が経つと清掃できずに未処置だったスペースで細菌の増殖が起こってしまいます。
また、下の一番奥歯であるので、マイクロスコープなしに根管形態を把握することはまず不可能です。
術前にCTによる画像検査で確認しておくことも出来ますが、確認できるだけで、確実に根管清掃を行うとなるとマイクロスコープおよびそれに付随する診療器具が必要となってきます。
どのような形態かある程度把握できていないとマイクロスコープがあっても十分に治療することは難しくなります。
その為、C字状の根管は歯内療法専門医による治療が必要となると考えております。
患者さんは勿論、一般の歯科医師でも治療中に気付かない場合も多いので、かかる歯科医院の判断が難しいかもしれません。
根管治療が必要あるいは必要そうな場合は、まずは歯内療法専門医にご相談することを覚えておいていただければ幸いです。
治療が必要でない場合も勿論ありますので、診査診断を行ったからといって必ず治療介入する訳ではありませんので、まずはご相談ください。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年05月23日 13:00

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