倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

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歯髄診断  ~矯正治療の影響は?~

今回は矯正治療の歯髄診断への影響について書いていきたいと思います。
 
歯髄診断とは歯に電気や熱刺激を与えてそれを感じられるかどうかで歯髄(歯の神経)の生活力を測る検査のことです。
一般的には歯髄が失活(歯の神経が死んでいる)していれば根管治療が必要となります。
しかし、歯の外傷(前歯をぶつける)や矯正治療中など歯に力が加わった際は歯髄診断の信頼性は低下してしまいます。
このような際は歯髄診断で歯髄に反応がないケースが多いためです。
 
今回は矯正治療中の力にフォーカスを当ててみたいと思います。
矯正治療中の群と非矯正治療群(対照群)とで比較すると、対照群は実験期間で歯髄診断に対する反応に変化はありませんでしたが、矯正治療中の群では電気による歯髄診断に反応を示さない数が矯正治療を進めていくにしたがって増えていきました。また反応は示すが反応の閾値の上昇を認めるものも多く、それは上顎三前歯の中で上顎側切歯(前から2番目の歯)の反応閾値が最も高かったと報告しています。
さらに、歯を動かしている間の反応閾値は高いまま推移することが多かったですが、それは矯正治療の最終段階の保定期間によって治療前の値に戻ったと報告しています。
 
歯に力を加えて動かすことによって根尖部にも圧がかかり、歯髄が一時的な虚血状態となり歯髄診断に反応を示さないケースや反応閾値の上昇を認めるケースがあると言われています。
矯正治療中に歯髄診断を行う場合は慎重に行わないと根管治療を行わなくてもいい歯に根管治療を施してしまう恐れがあります。
また、矯正治療中は根尖部の透過像(レントゲン写真における根の先の黒い影)を認めるケースもありますが、これも矯正治療が終了するにつれて消失するケースがあり、このような場合も根管治療の介入は不要となります。
もちろん歯髄診断を行い、経過観察する必要はありますが。
 
矯正治療中でなくても根管治療の介入の必要があるかどうかは歯内療法専門医にしっかりと相談することをお勧め致します。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年06月17日 13:30

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