倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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根管洗浄  ~レーザーを使用した根管洗浄~

今回も根管洗浄について書いていきたいと思います。
 
通法の根管洗浄ではシリンジに消毒液を入れてそれを根管内に挿入して根管内を洗浄します。
それにプラスして超音波機器を使用することで根管内の洗浄効率を上げることは広く知られています。
その他にも音波をしようする根管洗浄機器もあり、何をどう使うかは歯内療法専門医の中でも意見が別れるところです。
 
最近では、レーザーを使用した根管洗浄についての研究も数多く報告されています。
歯科で用いられているレーザーはその用途によって種類が変わってきますが、根管洗浄で用いられるのはEr:YAGレーザーと呼ばれる種類のレーザーです。
Er:YAGレーザーとは、2940nmの波長のレーザーで、水への吸収が非常に高いため熱傷害が極めて少なく、組織の蒸散に優れており、歯肉などの軟組織だけでなく、歯や歯根や骨などの硬組織にも応用が可能で、歯科領域において幅広く使用されています。
このEr:YAGレーザーを用いた根管洗浄は、水と消毒液である次亜塩素酸ナトリウム液にレーザーエネルギーが吸収されると、聞かして蒸気泡が形成されます。これらの大きな気泡は根管内で弾けることで二次キャビテーション効果を引き起こすと言われています。
要するに細かい泡が発生しそれが弾けることで根管内の汚れを落とすイメージです。
このレーザーを用いた根管洗浄のテクニックは”Laser activated irrigation(LAI)”と呼ばれています。
また、Er:YAGレーザーを使用したテクニックの一つとして”Photon-induced photoacoustic streaming(PIPS)”というものがあり、これは光音響(photoacoustic)および光機械効果(photomechanical effects)の結果として、根管内にキャビテーションおよび衝撃波を生み出します。
 
近い将来、レーザーを使用した根管洗浄は根管洗浄のプロトコルの一つに組み込まれる日が来るかもしれませんが、今はまだ数多くの研究がなされている段階です。
実際の臨床で使用するには安全面を第一に考え、その次にそれを使用するメリット・デメリットを考慮して用いられます。
私の大学院の母校である東京医科歯科大学歯髄生物学分野では、このレーザーを用いた根管洗浄に関する研究に携わっている先生が数多くおりますので、ぜひ頑張ってほしいと陰ながら応援しています。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年06月27日 13:00

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