倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

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歯の漂白  ~考慮するべき合併症とは~

今回も歯の内部漂白について書いていきたいと思います。
歯の内部漂白は日本では”ウォーキングブリーチ”と呼ばれ、歯髄(歯の神経)のない歯が適用となります。
文字通り、歯の内側に薬剤を入れて内部から歯を漂白する方法です。
 
しかし、ウォーキングブリーチを行う際は考慮しなければならない合併症が存在します。
それは”歯頚部外部吸収”です。海外ではECR(external cervical resorption)と呼ばれています。
これは、ウォーキングブリーチを行った歯の主に歯と歯肉の境目付近の歯が原因不明に吸収する現象です。
ウォーキングブリーチ後のECRは1979年に最初に報告されて以来、様々な研究によってその関連を調べられてきました。
しかし、現状ではウォーキングブリーチ後になぜECRが発生してしまうのかは分かっていません。
ECRは無症状で現れる傾向があり、多くの場合はレントゲン写真を撮って発見されます。
進行具合によっては、周囲の歯肉が腫れたり、歯を叩いた際に何らかの症状を感じます。
また、症状が進行してから発見されることが多いことから修復が困難なケースもしばしば報告されています。
修復が困難ということは歯の保存が不可能ということであり、抜歯対象となります。
様々な研究によるウォーキングブリーチ後のECRの発生率は0~7%程度と報告されており頻度はそこまで高くはありませんが、術前に患者さんにはしっかりと伝えておかなければならない事なのです。
 
歯を削らずに歯を白くできる素晴らしい治療法ではありますが、そのリスクをしっかりと理解した上で治療を選択する必要があります。
もし、ECRの可能性を受け入れられない場合は歯を切削してべニアを貼りつけたり、被せ物を被せたりする治療が適用となります。
術前の説明をしっかりと聞いて治療法を選択し、自分にとって何がベストなのか一緒にご提案できればと思います。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年07月08日 13:30

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