倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

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骨の開窓  ~病変がなくても違和感が持続している~

今回は骨の開窓(フェネストレーション)による根尖突出について書いていきたいと思います。
ここで書く”開窓”とは、歯槽骨(歯の周囲の骨)の皮質にある欠陥あるいは窓のような開口部を表します。
これは、生理学的(自然に)あるいは病理学的(病的に)プロセスから発生することが示唆されています。
ザックリ簡単に書くと、本来なら歯根の先は骨で覆われていますが、何らかの原因で歯根の先の骨に窓のような穴があいて粘膜と歯根の先が交通している状態です。
フェネストレーションによる根尖突出は、根尖病変、過去の外傷、歯周病、傾斜した歯、咬合性外傷、矯正治療、歯槽骨の元々の厚さなどの因子と関連していると言われています。
好発部位としては上の犬歯(上顎犬歯)、上の奥から二番目の歯(上顎第一大臼歯)あたりが多いと報告されています。
ここの部位は元々の歯槽骨の厚さが薄いことも原因の一つとなっています。
CTを利用した大規模調査をした研究では数%~十数%に開窓が見られたと報告していますが、これは研究手法やサンプルなどによって変わってくるので、あくまで参考程度です。
 
症状としては、根尖に相当する部位の歯肉を押すと痛むあるいは違和感があったり、その辺りに持続的な違和感があるといったものがあります。
 
根尖病変によって皮質骨が開窓している場合はそれに対する治療を行うことで治癒に向かい、根尖が骨で覆われる可能性もありますが、完全に覆われず一部開窓している場合もあります。
基本的に感染による炎症が原因でなければ経過観察となりますが、違和感などがあまりに強い場合は外科的な対応が必要となる事もあります。
 
このフェネストレーションによる根尖突出は普通のレントゲン写真では見つけることは出来ません。
歯科用CTによる精査が必要となります。
 
違和感があるが、歯根は悪くないと説明を受けた場合、このような事が起きていることも考慮しなければなりません。
もし気になる場合は歯内療法専門医に相談することをお勧めいたします。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年07月13日 13:10

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