倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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痛みの分類  ~歯科の痛みにも様々なタイプがある?~

今回は“痛み”について書いていきたいと思います。
 
”痛み”は歯内療法の一般的な症状ですが、他が原因となる痛みとは区別する必要があります。
2020年に口腔顔面痛の国際分類(ICOP)(International Classification of Orofacial Pain)が発表されました。
これは口腔顔面痛を独自に扱う包括的な分類で、大きく6つに分けられています。
 
1, 歯槽および解剖学的に関連する構造の障害に起因する口腔顔面痛
2, 筋・筋膜性口腔顔面痛
3, 顎関節の痛み
4, 脳神経の病変または疾患に起因する口腔顔面痛
5, 原発性頭痛の症状に似た口腔顔面痛
6, 特発性口腔顔面痛
 
1の”歯槽および解剖学的に関連する構造の障害に起因する口腔顔面痛”の中でも更に細かく分類分けされており、そこから60近く枝分かれしています。
具体的には①歯髄の痛み、②歯周痛、③歯肉の痛みから更に細かく分類されています。
診断の際に常にこの分類に当てはめて判断している訳ではありませんが、このような分類があることを知っておくことが診断の一助となる事があります。
 
歯が直接の原因でない”1”以外に5つも分類分けがあり、それらがしばしば歯が原因である痛みと誤認してしまう場合があります。
そのようなケースでは歯科治療をしても痛みの改善はありません。
逆に治療介入により”1”の痛みを引き起こしてしまう場合もあります。
 
レントゲン写真やCT画像の所見で明らかに歯に問題がある場合でも痛みを生じている原因は他にあるケースもあり、それが問題を複雑にしています。
しかし、歯に問題がある場合はそれに対する治療を行うことは間違いではありません。逆にその問題が治癒することで確実な鑑別が可能となる場合があるからです。
その事を最初にしっかりと説明しないと歯科治療でいつまで経っても”痛み”が消えないと患者さんに判断されてしまいます。
歯または歯の周囲に痛みを感じているからといって、安易に歯科治療で解決するとは歯科医も患者さんも思わない事が重要です。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年07月20日 13:30

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