倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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歯根破折  ~そのリスクとは~

今回も垂直歯根破折(VRF)について書いていきたいと思います。
 
垂直歯根破折(VRF)とは、歯根の縦方向のヒビ割れです。
VRFは歯の神経を取って根管治療してある歯に最も頻繁に観察されますが、歯の神経が残っている歯にもそのリスクはあります。
VRFは通常、歯の頬舌面で検出され、近遠心面ではあまり一般的ではありません。
VRFにより歯根が感染した場合、それを放置することによって歯根周囲の骨が吸収され、いざ抜歯をした後の治療計画に影響を与える可能性もあります。
 
VRFの病因は”これ”と言った特定のものはなく、多くが多因子性です。
現状、いくつかの危険因子が示唆されていますので、それを共有したいと思います。
まずは、素因となるリスクです。
・歯の構造
・根管の形態
・歯の位置
・好ましくない咬合様式
・既存の亀裂と破折の存在
・歯根処置した歯の象牙質の生体力学的特性の変化
などが挙げられます。
また、寄与リスクなるものも存在します。
・根管治療中の健全な象牙質の過度な除去
・根管消毒剤、貼薬剤の長期曝露
・根管治療後の修復、補綴処置の不適切な実施
などが挙げられます。
 
根管治療によりVRFが起こるリスクが上がってしまうのは致し方ないにせよ、根管治療の仕方でそのリスクを下げることはできると考えています。
歯根のどのような部位に起こりやすいのか、歯の咬合がどのようになっているのか等を考慮して治療に当たることは非常に重要です。
歯内療法専門医は最後の被せ物まで処置をすることは少ないため、治ったからそれで終わりにはせず被せ物を装着した後も問題が起きていないかどうかの定期的な経過観察が大切だと考えております。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年08月03日 13:30

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