倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

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根管貼薬剤  ~水酸化カルシウムの効果と役割とは~

今回は、根管貼薬剤について書いていきたいと思います。
 
根管貼薬剤とは、根管治療の合間に根管内に置いておく薬のようなものです。
根管内の無菌化を目指す上で重要なのは、根管内の機械的清掃と化学的洗浄です。
一昔前だと、根管貼薬剤に根管内を無菌化させる役割を与えられていた時代もありましたが、現代では根管貼薬の考え方としては、根管内の残留細菌や微生物に対する効果もありますが、物理的なバリアとしても機能し、コロナルリーケージによる再感染を防ぐ意味合いもあります。
 
世界的にみて最も一般的に使用されている根管貼薬剤は水酸化カルシウム系の根管貼薬剤です。
多くの研究により、その高いアルカリ性、組織溶解能、細菌毒素の中和能、抗菌特性などの利点が報告されています。
 
根管治療中の機械的清掃や化学的洗浄では除去しきれなかった細菌や微生物などに対して用いられ、根管内の細菌数を低下させることは数多くの研究から報告されていますが、水酸化カルシウム系の根管貼薬剤はそれと接している箇所にしかその作用は発揮されません。
また、水酸化カルシウム系の根管貼薬剤は所望の効果を得るためには最低7日間根管内に維持させる必要があると報告されています。
しかし、逆に長すぎる貼薬期間は歯根象牙質の耐久性を低下させるという報告もあるため、無意味に長期間に渡り貼薬剤を根管内に留置させることは避けるべきです。
 
根管内の無菌化を目指す為に、様々な方法を用いて治療を行いますが、教科書に書いてあるから盲目的にその処置を行うのではなく、何に対してその処置を行うのか理解することが重要だと考えます。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年08月08日 13:20

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