倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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意図的再植術  ~治癒に導くための最後の手段~

今回は意図的再植術について書いていきたいと思います。
 
意図的再植とは、歯を一旦抜いて、口の外で歯根に対する処置を行った後に、口の中に戻す方法です。
近年であればマイクロスコープを使用した外科的根管治療を行うことで良好な治療成績が示されていますが、その外科的根管治療で対応できないケースで適応されることが多い術式です。
 
外科的根管治療で対応できないケースを以下に示します。
 
  • 頬側の骨が厚いため、歯根にアプローチできない
外科的根管治療を行う場合、ほとんどのケースで頬側の歯肉を切開して歯根にアプローチをします。
外科的根管治療が適応とならない場合がほとんどの歯が第二大臼歯と呼ばれる親知らずを除くと一番奥にある歯です。
下の第二大臼歯の根尖の位置は頬側の骨から平均で7.34~8.51mmと報告されています。
距離が長くなるにつれて、骨を削る量が極めて多くなったり、器具が歯根に届かない事が起こり、治療が困難となります。
なので、第二大臼歯は外科的根管治療ではなく、意図的再植術が適応となります。
しかし、それも歯根の形態によって制限を受けることがあります。
それは、歯根の形態が抜歯に適していない場合です。
意図的再植術を行う上で非常に重要なことは、歯根を傷つけずに安全に抜歯ができる歯かどうかです。
歯根の形態によって抜歯の難易度は変わっていきます。
2つの歯根が癒合してくっついている形態の場合、意図的再植術の成功率は高くなります。
しかし、歯根が分かれていたり、歯根の先端が湾曲している場合、そもそも歯根を傷つけずに抜歯することが困難な事が多く、抜歯手技の最中に歯が割れてしまったり、そもそも歯が抜けないことも起こり得ます。
 
長くなってしまったので、続きは次回書いていきたいと思います。
 
論文などで示されている治療の成功率は大抵高く報告されている事が多いですが、それは適切に適応となるかどうか見極めているか、しっかりとプロトコールに準じているか、適切にトレーニングを受けているかなどが前提となります。
根管治療やそれに派生した外科治療などは歯内療法専門医による治療をお勧め致します。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年09月12日 13:30

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