根管充填歯の割合 ~根管治療を受けたことがありますか?~
今回は根管充填歯の割合について興味深い研究がありましたので紹介していきたいと思います。根管充填歯とは根管治療を受けてレントゲン写真で根管充填が確認できる状態である歯のことです。
この研究では20世紀から21世紀にかけての73個の論文をまとめて分析して発表しています。
20世紀では、根管充填歯を有している割合は10.2%でしたが、21世紀では7.6%でした。
年代が進むにつれて”生活水準の向上”、”歯科医療へのアクセスの促進”などにより虫歯の発生率を低下させたことにより根管充填歯の割合が減少したと推察されます。
全てのデータを総合すると、世界的に歯の8.2%が根管治療を受けており、18歳以上の成人の55.7%が少なくとも1つの根管充填歯を有していると結論付けています。
この研究で用いた論文のデータでは、ヨーロッパと南米が根管充填歯を有している割合が高いことを示しています。
また、アフリカが根管充填歯の割合が最も低いことを示していました。
経済発展のレベルの違い、歯科医療へのアクセスの違いが大陸間での違いとして観察されたと述べています。
根管治療が必要な歯の治療法としては、根管治療を受けるか抜歯をするかの2択となります。
様々な理由により根管治療を受けることができず、それが必要な場合抜歯を選択せざるを得ない地域があることも事実です。
世界の人口の半数以上が経験する根管治療という医療行為を成功に導くことが重要であるということがこの研究から読み解くことができます。
ご自身の歯で出来るだけ長く食事が出来るように、根管治療は歯内療法専門医による治療をお勧め致します。
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年10月26日 13:20