倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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歯の内部に穴が開いている②  ~歯を残すことができるのか~

今回も歯の内部に穴が開いてしまう”穿孔”について書いていきたいと思います。
 
歯の穿孔は、歯が吸収してしまったり虫歯の進行で起きてしまったり、治療中の偶発症として起きてしまうことがあります。
歯は時として原因不明に吸収を起こしてしまいます。吸収とは簡単に言うと歯の一部が溶けてしまうことです。虫歯により歯が欠けたり割れたりすることは聞いたことがあるかもしれませんが、虫歯でなくても歯の吸収は起きてしまう場合があります。
歯の吸収にも更に分類があり、”外部吸収”と”内部吸収”に分けられます。
外部吸収とは歯の外側から吸収が起きてそれが歯の内部の交通することで穿孔状態となります。
また内部吸収とは歯の神経(歯髄)を起点として起こる吸収でそれが拡がることで歯の外部と交通して穿孔状態となります。
穿孔の原因として歯の吸収以外にも虫歯の進行によって穿孔を起こしたり、治療中の偶発症として穿孔が生じることが多いです。
穿孔の発生率は複数の研究をまとめると0.7%~10%と報告されています。
また、穿孔を伴う歯内療法の失敗により抜歯された歯の割合は2.9%~4.2%と報告されています。
歯の穿孔は頻繁に起きるものでもありませんが、とても珍しい状況でもありません。
少し古い研究の報告では治療中の穿孔は発生の53%は歯の芯棒(ポスト)の挿入中に発生し、残りの47%は通常の根管治療中に発生すると報告しています。
この研究はマイクロスコープが歯科治療に広く用いられる前の研究なので、今調べるとまた違った結果が出ることが予想されます。
また、この研究では約75%が上顎で発生し、約25%が下顎で発生していると報告しています。
これは歯根の軸が歯肉より上に出ている歯の軸と微妙にズレている為に起こりやすく、上顎は覗き込んで治療をする為に下顎より起こりやすくなると推察されます。
根管治療後の被せ物を装着する上で必要な歯の芯棒(ポスト)を形成する際の穿孔も歯の軸と歯根の軸がズレていることが大きな要因となります。
どちらも軸がズレる原因として歯の内部が”見えない”ことに起因していると考えております。
歯の内部を治療する歯内治療を行う時は歯内療法専門医がマイクロスコープを用いて治療することで穿孔が起きるリスクを下げることができ、それによって歯を長期的に持たせることに繋がります。
マイクロスコープを用いた歯内療法はより精密に治療するイメージがあるかと思いますが、目を閉じて治療することから目を開いて治療をするくらいの大きな違いがあります。
まずはご相談ください。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2022年12月02日 13:00

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