倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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根管の隙間の洗浄  ~器具が届かない場所~

今回は根管洗浄を更に深堀した部分について書いていきたいと思います。
 
根管洗浄とは化学的清掃とも呼ばれ、切削器具を用いた機械的清掃だけでは除去しきれない細菌や感染歯質の除去を目的として行われます。
歯根の中にある根管が感染することで根の先に膿が溜まります。根管治療の目的の一つはその部分の感染の除去です。
根管は根の先まで一直線に通っているイメージがありますが、実際は歯根の中を複雑に走行しています。
歯根の中で複雑に走行している根管系を完璧に清掃することは不可能ですので、除去しきれない部分に関しては根管充填によって封じ込めを行い感染の拡がりを防ぎます。
この除去しきれない感染部分をより少なくすることで治癒の可能性が高まります。
除去しきれない部分の一つとして根管と根管の間を繋いでいる部分がよく挙げられます。
それは特に奥歯に多く見られ、大臼歯2本で85%程度存在するという報告があり、それが存在する部分は根の先から3-6mmが最も頻繁に認められると報告しています。
根の先に行けば行くほどマイクロスコープを使用していたとしても見えない部分が出てきます。その見えない部分にこのような隙間は存在します。
なので、全ての根管にこのような隙間が存在することを前提として根管洗浄を行うことが重要となります。
 
従来の根管洗浄の方法は、洗浄針がついたシリンジを用いた洗浄方法です。最近ではこのシリンジ洗浄に加えて様々な方法を用いてプラスで根管洗浄を行います。
根管洗浄の肝は洗浄液をどこまで根管系に行き届けられるかにかかっています。
ある報告ではシリンジ洗浄だけでは根尖1/3の洗浄は不十分と報告しています。その為、洗浄液をより根尖付近まで、より根管と根管との間に浸透させることを目的として補助的な機器がしばしば用いられます。
最近では超音波機器による洗浄が広く知られていますが、更に根管内の洗浄効率を上げるために音波で作動する灌漑装置やレーザーを用いた根管洗浄が紹介されています。
 
これらの機器が具体的にどのようにシリンジ洗浄とは異なるか次の記事で論文を交えて紹介したいと思います。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html

 
2022年12月22日 13:30

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