倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。

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NiTiファイルについて(2)

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前回はニッケルチタン(NiTi)ファイルの利点について書かせていただきました。
 
NiTiファイルを使用することにより、根管形態や診療時間的にもスムーズに根管形成が行うことができ、形成した根管形態に合った根管充填材料であるガッタパーチャポイントを使用することにより緊密な根管充填を可能にしてくれます。
 
しかし、そんなNiTiファイルも良いことづくめではありません。使用することによるデメリットも存在します。今回はそのデメリットについて書いていきたいと思います。
 
最も重大なデメリットは何と言ってもNiTiファイルが根管内で突然破折することです。根管内でファイルが破折すること自体はステンレス製のファイルを使用していても起き得る事柄ですが、ステンレス製のファイルの場合はその兆候がファイルの形状を見ることによってある程度予測できます。しかし、NiTiファイルの場合は超弾性や形状記憶といった特性の為、その事前の兆候が出ないまま根管内で使用すると突然破折してしまいます。破折が起きるメカニズムとしては周期疲労やねじれ破折が大部分を締めます。根管内でファイルが破折する可能性があることは治療前に患者様に説明をする必要があります。根管内でファイルが破折しても多くの歯科医院では使用するファイルは滅菌処理しているはずですので悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられており、予後に差はないとする論文の報告もあります。なので必要以上に心配する必要はありませんが、除去出来るのであれば除去するに越したことはありません。除去する難易度としては”根管のどこで折れているのか”、”折れて残っているファイルの長さはどのくらいか”によって変わってきます。簡単に除去できる時は数秒で除去できますが、除去が難しい状況の場合もあります。除去することに専念しすぎてしまうと根管内で穿孔(変な所に穴を開けてしまうこと)を起こしたり、根管形態を破壊してしまうリスクがあります。そこを見極めつつ除去が困難な状況の場合は、そのことを患者様に説明を行い、それに対する対応策や今後の方針を相談します。
治療前にしっかりとした治療方針の説明や治療中に起こりえる事柄を細かくはなりますが、一つ一つ説明をしていくことが重要となります。なんの説明を受けていない状態で突然上記のようなことを告げられるとビックリされるかと思います。起こりうる可能性がゼロでない限りは事前に説明を致します。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。治療前にはしっかりとした説明を行い、患者様自身もご納得された上で治療を開始しております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
 
2021年11月04日 17:39

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