歯の痛み ~その痛みは本当に歯が原因か?~

歯科医師は痛みを訴える患者さんに対して、様々な診査、検査を行い、その原因を探索していきます。
しかし、稀に原因となる異常所見がないにも関わらず歯が痛い、違和感があるといった症状を訴える患者さんもいらっしゃいます。
それは治療中であったり、治療後でも同様です。
歯科領域の痛みの種類に関しては、以前に記事にしておりますのでそちらを参照ください。
簡単に分けると、
・歯科的原因がある痛み(歯原性疼痛)
・歯や歯の周囲の痛みの原因が特定できない痛み(非歯原性疼痛)
があります。
今回は非歯原性疼痛の症状について記します。
あくまでも目安となります。
・局所麻酔をしても改善しない痛み
・チクチク・疼くような痛み・違和感と表現することが多い
・痛みを訴える周囲組織に痛みを発するような処置や疾患の既往がない
・レントゲン診査やその他の診察で異常所見がない
・口の中の決まった部位ではなく、他の部位にも表れる
・頭痛と関係していることがある
・精神的なストレスを感じることが多い
細かく挙げるとさらに多くありますが、主要な所としてはこのあたりだと思います。
歯や口の中に痛みや違和感があると”歯科”を受診することが多いですが、非歯原性疼痛が原因の痛みは歯科では改善せず、場合によっては悪化する恐れもあります。
しかし、痛みがある部位が歯や周囲組織に異常があるかどうかは患者さんには分からないと思うので、受診するのは”歯科”で構いません。
その歯科医院で原因が特定できない痛みと説明を受けた場合は、”口腔顔面痛の専門医”を受診することをお勧めします。”ペインクリニック”とも呼ばれています。
口腔顔面痛の専門医あるいはペインクリニックと連携をしている歯科医院もありますので、その場合は紹介状を作成してもらい、受診しましょう。
当院ももちろん連携を取っておりますので、ご安心ください。
今回の記事で押さえておいてもらいたいポイントとしては、
”口の中に感じる痛みや違和感の原因は歯や歯周組織以外の場合がある”
”その際はその領域に特化した専門医を受診する”
の二点です。
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を実施しております。歯内療法専門医とは広い意味で根管治療専門医のことです。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
2021年12月13日 13:08