倉本歯科医院|歯内療法専門医による精密根管治療|東京都

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歯の歯冠側からの再感染 ~仮の蓋をしていても感染してしまう!?~

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根管治療によって感染源の除去が行われた根管に対して根管充填が行われた後に、歯の上の方から(歯冠側)から根管内へ微小漏洩が生じ、口の中の細菌が侵入することによって根管が再感染または再汚染することで、根の先の膿(根尖性歯周炎)が再発してしまうことがあります。



 

この歯冠側からの漏洩を”コロナルリーケージ(歯冠漏洩)”と言います。
 
コロナルリーケージは詰め物、被せ物の精度の問題以外にも、根管充填後に最終的な被せ物までの期間が遅延したり、根管内部に使用したセメントなどの材料の劣化も原因となりえます。
 
治療の合間には再度根管へアプローチがしやすいように仮の蓋(仮封材)をしていますが、患者さんのご都合などにより治療が長期間中断してしまうケースがあります。
仮の蓋(仮封)については以前の記事を参照ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/blog_articles/1637159233.html
 
その際、事前にお伝えしていただけると長期間仮封状態でも問題がないように処置を致しますが、そうでないと細菌の微小漏洩が生じて清掃、消毒を行った根管が再度汚染されてしまいます。
私が過去に遭遇したケースでは、根管治療の途中でご来院が半年ほど途絶えてしまい、次に来院された時には歯の残りの部分に虫歯が拡がってしまい保存することが不可能となった事もあります。
それは根管充填後でも同じことが言えます。
根の中を最終的に詰めたと説明されていても、上には仮の蓋が入っている状態だと長期間の放置によって口の中の細菌は容易に再侵入して再感染してしまいます。
 
私が大学病院に勤務していた際は根管治療を行う科と被せ物を行う科が分かれていることがほとんどでしたので、根管充填後にある程度期間が開いてしまってもいいように仮の蓋を二重にするなど工夫をしておりました。
 
この記事でお伝えしておきたい事としては、何らかのご都合で治療が中断してしまうのは仕方がないとは思いますが、状況によってはそのまま放置してしまうことで歯の保存が困難になってしまうケースがあるため、事前にお伝えしていただける状況であればお伝えしていただき、あるいは急に長期間来院することが難しい状況になっても対応策をお伝えできる場合もありますので、その時にご連絡いただけると安心できるかと思います。
 
術前の歯の状態もそうですが、治療中の歯の状態についてもご不安な点やご不明な点があればご自身で判断することなく、遠慮なく当院までご連絡いただければと思います。
 
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療、歯髄保存治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
 
2021年12月20日 13:00

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