2024特別講演会にて登壇致しました。
歯内療法に関するトピックをそれぞれが担当し講演を行っていくスタイルなので、他のメンバーの発表も拝聴し大変刺激になりました。
日々アップデートされていく診療手技や診療機器、考え方などを取り残されないようインプットしていく大切さをより実感することが出来ました。
これからも歯を保存していくことに尽くしていけるよう全力で邁進してまいります。
歯内療法専門医によるマイクロスコープ、歯科用CTを使用した精密根管治療を実施しております。
根管治療後の歯の長期予後を高めるために注意する点をいくつか挙げていきます。
根管治療における根管洗浄は、治療の成功において非常に重要な役割を果たします。ファイルなどを用いた機械的清掃だけでなく、薬液を使用した化学的清掃も同様に重要であり、根管洗浄剤の効果的な利用が求められます。
シリンジ洗浄法は最も一般的な根管洗浄法の一つですが、洗浄効率の低さが課題とされています。超音波機器の使用を加えることで洗浄効率を向上させる一方で、根管壁へのダメージが懸念されます。そこで、ポリアミド製の柔軟なEDDYチップの利用が提案され、根管洗浄の効率向上と同時に根管壁へのダメージを軽減できるとされています。
2023年に発表された論文の結果からは、両者が根管内の削片、スメア層、細菌の除去において効果的であることが示されました。特に、EDDYは超音波機器よりも清掃にかかる時間が短いことが示され、効率的な治療を促進する可能性があります。
しかし、根管治療の成功には様々な要素が影響を与えるため、両者の使用の有無による直接的な治療成功率の差はあまり見られないとされています。それでも、細かい工程の改善や新しい技術の導入が積み重なることで、治療全体の成功率が向上する可能性があります。
最終的に、根管治療は歯内療法専門医(根管治療専門医)に依頼することが望ましいです。専門医は歯内療法に関する専門的な知識と経験を持ち、最新の治療法や技術を適切に適用することができます。患者さんは適切な専門医に相談し、適切な治療を受けることが歯を長く持たせるを可能にします。
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医(根管治療専門医)による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/
<虫歯が根管まで進行した場合の治療法の選択>
虫歯が根管まで進行して周囲組織に炎症が生じた場合、歯を抜いてインプラントを埋入するか、根管治療を受けて歯を残すか、どちらの治療を選択するかは、患者の希望や状況によって判断する必要があります。
根管治療のメリット
インプラント治療のメリット
費用対効果の比較
イギリスの研究によると、根管治療の初期費用はインプラント治療よりも安価ですが、長期的には根管治療の方が費用対効果が高いとの結果が出ています。
具体的には、根管治療の初期費用は平均で2,000ポンド(約28万円)、インプラント治療の初期費用は平均で7,000ポンド(約98万円)でした。しかし、根管治療の成功率は90%以上、インプラント治療の成功率は95%程度でした。また、根管治療をした歯はインプラント治療をした歯よりも歯を喪失するリスクが低いことがわかりました。
これらの結果から、虫歯が根管まで進行した場合の治療として、根管治療は費用対効果の高い選択肢であることが示唆されます。
根管治療にも初回の根管治療と再根管治療(根管治療後の再治療)とに分類されます。
再根管治療のリスク
根管治療の成功率は高いですが、完全に感染を根絶できない場合や、治療後のケアが不十分な場合などは、再根管治療が必要になることがあります。
再根管治療の成功率は初回の根管治療よりも低く、また、再根管治療を繰り返すと、歯の根っこが弱くなり、折れてしまうリスクが高まります。
そのため、初回の根管治療は、できるだけ高い技術と経験を持つ歯内療法専門医に依頼することをおすすめします。
まとめ
虫歯が根管まで進行した場合、治療選択は患者の希望や状況に依存します。
しかし、費用対効果やリスクを考慮すると、根管治療が優れた選択肢とされます。
初回治療は高い技術を持つ歯内療法専門医に依頼することが推奨されます
豊島区池袋の倉本歯科医院では歯内療法専門医による根管治療を行っております。
お悩みの歯がありましたら、ご相談ください。
https://kuramotodc-ikebukuro.com/reservation.html
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